「UKYO VOICES」プロジェクト

プロジェクトについて

コンセプト:Good Neighbors(良き隣人)

「Ukyo Voices(右京の声)」は、京都外国語大学とその本拠地である右京区とが「良き隣人」としてお互いの理解を深めることを目的に始まったプロジェクトです。これをきっかけに学生が右京区に暮らす方々に出会い、お互いの経験や思いを共有する素晴らしい機会となりました。コロナ禍での取り組みであったため様々な制限があり、ビデオ会議で取材を行ったものもありました。多くのことが想定外で臨機応変な対応が必要なこともありましたが、当初の予定通り12 のインタビューを行い、右京区各所の写真を集め、このウェブサイトを完成するに至りました。

この成果は主に、取材担当12人(6ペア)、写真撮影担当2人、ウェブサイト作成担当2人の京都外国語大学(3学科)と京都外大西高校の学生チームによるものです。初めて知り合う学生同士も多く、対面での活動はほぼ不可能という限られた状況にもかかわらず、教職員のサポートを得ながら作業を進めてきました。各自の努力や協力による成果が詰まったこのウェブサイトで、取材に応じてくださった右京区の方々の地域への熱い思いが伝わると幸いです。

また、このプロジェクトは、取材先の方々、そして右京区役所の皆様のご協力があってこそ成り立つものでした。学生のほぼ全員が経験ゼロでのぞんだ取材でしたが、自らの経験や思いを語ってくださる姿に感動し、何よりも親切で温かい地域の方々に迎えられ、学生にとってかけがえのない経験となりました。そして右京区役所の皆様には、地域とのつながりを作っていただき、このウェブサイトの広報にもご尽力いただきました。右京区を拠点としていても、大学の教職員や学生では実現できなかったことでした。

様々な試行錯誤の結果、最終的には、右京区制90周年を記念するのにふさわしい、産学官民の取り組みとなりました(教育:京都外大・西高; 自治体:右京区; 地域:区民の方々; 企業:みらい翻訳社)。このプロジェクトが、年齢・性別・身分を超えた多様性を重視する社会の実現の一つのきっかけになることを願います。

このウェブサイトは、3つの主なセクションに分かれています。以下は、そのセクションの説明と、それぞれを形にするために2つの作業についての説明です。

LIVING HISTORIES

何気ない右京区の日常の暮らしに目を向けると、区民の一人ひとりが右京区に大切な存在であることに気づきます。本プロジェクトでは、年代も分野も様々な右京区在住の方々6人にインタビューし、それぞれの右京区への思いを語っていただきました。

  • 三浦莉桜さん:高校生・野球選手
  • 筒井孝俊さん:大学生・少年補導員
  • 黒川修子さん:旅館女将
  • 佐竹美和さん:結婚カウンセラー
  • スティーブン・ギルさん:俳句研究家・アーティスト・環境活動家
  • 徳丸國博さん:フロンティア協会(NGO)代表理事

UKYO IN ACTION

伝統と現代が調和して共存する右京区には、中小から大規模まで多種多様な事業、そして右京区内外で活動するNGOやNPOが多くあります。本プロジェクトでは、6つのテーマを設定し、様々な分野から事業・団体様にご協力いただき、以下の方々にインタビューさせていただきました。

  • 歴史・宗教:仁和寺(世界遺産)
  • NGO・地域貢献:ジャパン・キャット・ネットワーク
  • 教育・文化:京都民際日本語学校
  • 中小事業:亀屋廣清(和洋菓子店)
  • スポーツ:京都ハンナリーズ (プロバスケットボールチーム)
  • 農林業:すこやか嵯峨野ファーム(農業体験農園)

Eyes on Ukyo

学生2人の写真撮影チームが、右京区の日常をとらえるために、区内を巡り写真に収めました。ウェブサイトでは、この他のプロジェクト参加学生や教職員から提供された写真も含め、右京区の様々な顔が見られるページに仕上がりました。プロジェクトのポスターに使われている写真は、取材の際に撮影したもののほか、ここにある写真から選んだものです。写真のイメージを思い浮かべながらインタビューの記事を読んでいただくと、よりリアルな右京区をお楽しみいただけると思います。

ウェブサイト制作

学生2人のウェブサイト制作チームが、インタビュー記事や写真をはじめ、その他諸々のコンテンツを一つ一つ手作業でアップロードし、ウェブサイトを完成させました。これだけではなく、インスタグラムなどのSNS の投稿や管理も担当しています。プロジェクト内で最も時間を費やし、最も難しい仕事に取り組んだのはこのチームでした。テクニカルなスキルを学びつつ、プロジェクトの成果を効果的に発信することを目的に、限られた時間内で効率的かつ正確な仕事を集中して行った結果がこのプロジェクトの成功の鍵となりました。

原稿作成について

学生ペア6組による12のインタビューの後、学生はウェブサイト掲載用の記事を日本語と英語で書きました。12のうち11の記事は、まず日本語原稿を書き、その原稿を英語に翻訳しています。(1つは英語から日本語への翻訳)。翻訳には、みらい翻訳株式会社の機械翻訳「Mirai Translator」を使用しましたが、学生にとって、機械翻訳を使った翻訳は初めての経験でした。

最近のAI技術を駆使した機械翻訳の翻訳は、従来技術と比べて翻訳処理能力が向上し、非常に流暢な翻訳結果が生成されることも大きな特徴の一つです。一方で、機械翻訳特有のエラーが含まれる場合もあるため、特に対外的に公開する文書作成においては、人の目による確認は欠かせません。また、機械翻訳特有の癖やコツを押さえた文章の書き方も機械翻訳を使いこなす上で有効です。そこで、学生はまず、みらい翻訳株式会社様のワークショップを受け、「プリエディット」「ポストエディット」といったプロセスを経て翻訳作業を行いました。プロの翻訳には必ずネイティブチェックが入るので、本プロジェクトでもネイティブ教員による厳しいチェックを経て、翻訳を完成させています。

[協力]

(株)みらい翻訳は、社会の将来を担う人材のAI翻訳に関する理解促進に貢献するため、本プロジェクトに協力しています。